撮影日-2015.9.29
埼玉県秩父市と山梨県を結ぶ国道140号線は山梨へ抜ける最短ルートで、登山をするときにとてもお世話になってる道路です。今回も登山でこの道を走っていると、旧王滝村『道の駅大滝温泉』手前で『縄文人住居跡』『神庭洞窟』の看板が山の斜面に建っているのが見えてきました。
この看板、通る度に気づいてはいたもののずっとスルーしたままでした。でも通る度にちょっとずつ気になってきます。今回は時間もあるし立ち寄ってみよう。神庭洞窟遺跡とは一体どんな場所なんでしょうか???
ちなみに神庭は『かにわ』と読みます。
神庭洞窟遺跡の地図
無料駐車場に公衆トイレがありました。
神庭洞窟遺跡へ
国道140号線の『道の駅大滝温泉』手前で『神庭遺跡』の看板が掲げられた山の斜面が見えてきました。この看板が見えてから2~300m先へ進んで国道を左に道を逸れて、標識通りに進んでいけば駐車場が見えてきます。
細い小道を抜けると駐車場が見えてきました。辺りは野球場があったりと地域住民の運動公園として整備されている模様。
駐車場にバイクを停めて現場まで歩いていきます。工事現場の廃材置き場みたいな箇所を過ぎるとスギ林の中へ。
スギ林を抜けると草むら広がる斜面を横断していきます。
斜面の上を見上げると神庭洞窟が見えてきました。
最後は急斜面を登っていきます。
神庭洞窟遺跡入口へ到着しました。
入り口は雨露が凌げるほど。こんな山奥の絶壁にはるか昔から人が住んでいたなんて。
洞窟を発見。冷蔵庫を開けた時に感じる冷っとした空気が奥から漂ってきてます。夏なら天然のクーラですごく気持ちいいかも。
洞窟はずっと奥まで続いている感じだけど思い切りしゃがまないと先へは行け無さそう・・・。ほんの数メートル奥へ入って引き返すことに。
神庭洞窟遺跡から眺める秩父の深い森と荒川の流れ。当時のここに住んでいた縄文人達はいつもこの景色を見ながら生活してたんでしょうね。
神庭遺跡の発掘調査では人骨と共にクマやシカ、タヌキやウサギや魚といった動物の骨が出土したそうです。他にも土器や石器も出土して骨には石器で解体した傷が残っていたりと当時の縄文人がこんな山奥の断崖絶壁で暮らしていたなんて思うと不思議な気分です。
縄文時代以降も江戸時代までの長い間、この洞窟を人が利用していたそうです。
現在はパワースポットとして神秘的なチカラを求める人達も時々訪れるとか。