GN125Hで行くゴールデンウイーク白神山地登山&東北ツーリング(最終)

車・バイク

ツーリング日-2014.4.30

帰路へ

4月30日、午前3時に起きてすぐ今日の天気を確認します。

『今日の秋田県は曇り所により一時雨で降水確率は40%、明日は曇り時々雨で所により雷を伴うでしょう・・・』

今日どころか明日もその後も秋田の天気は芳しくない感じでした。とてもじゃないけどこんな天気じゃ登山はムリだし、ツーリングも続けられそうにないので当初の予定を早めて帰ることに決めました。

朝5時を過ぎると日の出が始まり、東の空が異様な紅色に染まっていました。よく朝焼けは天気が悪くなるって聞くけどまさにその通りです。天気が崩れるといえど一直線で自宅へ帰るのも勿体無いから、行ったことの無い岩手沿岸経由で道中観光スポットを巡りながら南下していく事にしようかな・・・。

帰るコースを秋田県大館から岩手県安比高原→盛岡→遠野→釜石→気仙沼→仙台と決めれば、早速テントを畳んで荷物をバイクに積み込んで午前6時前にファミリーパークキャンプ場を後にしました。

大舘市田代町のファミリーパークキャンプ場

大舘市田代町のファミリーパークキャンプ場より見る朝焼け。天気の悪化を目で予感します。

GN125Hテントを畳み荷物を積み込んで

テントを畳み荷物を積み込んでさあ出発。家へ帰ろう!

残雪の田代岳

振り返れば右奥にうっすらと雪を抱いた田代岳が・・・。今回は山頂へ立てなかったけれどしょうがない。また来ましょう。

忠犬ハチ公の生家

大舘市街をパスするため国道7号線から県道52号線に入り、さらに脇道へ逸れてのどかな農村を走っていると『忠犬ハチ公生家』という看板が目に入ってきたので寄ってみることにしました。

『忠犬ハチ公の生家』の看板を発見

途中で『忠犬ハチ公の生家』の看板を発見。

生家脇には犬をかたどったトイレが

生家脇には犬をかたどったトイレがありました。

生家前にはハチ公像と碑が建てられていました

生家前にはハチ公像と碑が建てられていました。辺りは田園が広がっていてハチ公はこんなのどかな所で産まれたんだなぁ。

民話の里・岩手県遠野市

岩手県へ入ると、道路は岩手山の山裾を貫くように続いていくと共に高度が上がって気温が8℃まで低下。おまけに霧が立ち込めて来て視界が利かず寒くて辛い山道の連続になりました。

なんとか山道を抜けて盛岡市へ入った途端、雨に見舞われます。ここから雨具を装着して国道396号線(旧釜石街道)へ入ります。雨と寒さの中、変化に富んだワインディングが続く道を走り続けて遠野市へ入ると道路脇に茅葺きの大きな古民家が目に入ったので休憩がてら立ち寄ってみることにしました。

遠野の春

遠野の遅い春。

遠野市街の桜並木を釜石市に向けて走ります

遠野市街の桜並木を釜石市に向けて走ります。

↓『南部曲り家千葉家』の記事と写真はこちら

岩手県遠野市・南部曲り家千葉家へ行ってみた
撮影日-2014.4.30 岩手県北上山地を貫く国道396号線を走って遠野市へ入ると、道路脇の高台に建つ立派な茅葺き民家が目に入ってきました。平成19年に国指定の重要文化財に指定された『南部曲り家千葉家』です。人の住む母屋と馬小屋がL字型に...

釜石市・陸前高田市・・・三陸海岸を走る

遠野市と言えば民族学者・柳田國男著の『遠野物語』が有名です。南部曲り家以外にも『カッパ淵』『遠野ふるさと村』など訪れたい箇所は一杯あったけれど、天気が悪いのでそのまま釜石市へ向かいました。

標高1000mを超す急峻な北上山地を越えて下ると、谷筋に沿って街並みが広がって来て、車の交通量も多くなって釜石市の中心街へやってきました。

釜石市から三陸海岸沿いに下って大船渡市へ到着。釜石も大船渡も東北大震災の津波で大きな被害を受けたにも関わらず、結構復興が進んでいるように感じました。復興で人や金が集まってるのか、同じ規模の他の東北の市町村に比べて活気を感じます。しかし、その次に訪れた陸前高田市は中心街が一面更地で、その中にポツポツと廃墟となった建物が残っているという有り様で、震災の被害の酷さをもろに感じました。

気仙沼市まで来ると、沿岸を離れて内陸の一関市まで向かい仙台を目指します。

仙台に到着したのは夕方6時。断続的に降る雨で身も心も疲れました。地図に健康ランドが載ってたのでここで一夜を明かそうとその場所へ行ってみるのにどこにもその建物がありません。

なので諦めて行けるところまで南下を続けます。

遠野市から北上山地を越えて釜石市街へ入りました

遠野市から北上山地を越えて釜石市街へ入りました。

高台から釜石市を望む

高台から釜石市を望む。パッと見て津波被害の痕跡が見当たらない程復興しているように思えました。

津波浸水の看板

沿岸沿いの国道にはあちこちに津波浸水の看板(この地点まで津波が来たこと)が立てられてあって当時の津波の遡上の高さをうかがい知れます。

高台から望んだ大船渡市。こちらも街がかなり復興している感じ

高台から望んだ大船渡市。こちらも街がかなり復興している感じ。

陸前高田市、奇跡の一本松

陸前高田市、奇跡の一本松。

奇跡の一本松の傍らには津波で崩壊した建物が残されていて被害の凄さを感じます

奇跡の一本松の傍らには津波で崩壊した建物が残されていて被害の凄さを感じます。

気仙沼市郊外。更地に残る民家の跡

気仙沼市郊外。更地に残る民家の跡。当時ここに集落があり家がありました。

ステーションビバーク

仙台市、白石市を過ぎると辺りは何も無くなります。雨は激しくなり、前を走るトラックの飛沫や濡れた路面に反射する車のライトの眩しさで視界が利かず前進が困難になります。

雨宿り出来そうな箇所を探すもなかなか見つからず・・・途方に暮れていると国道4号線と並走する線路の向こうに駅舎みたいなものが見えたので行って見ると無人駅『越河駅』でした。しょうがない、今日一晩ここで過ごそう。

翌5月1日。午前4時30に起きました。雨は止んでいたものの出発すると再び強い雨に見舞われて雨との長い戦いが始まりました。。。

雨が止んで陽射しが出始めたのは茨城に入ってから。そして埼玉の自宅へ戻ったのはお昼前でその頃には夏を思わせるムッとした空気とジリジリとした陽射しが照りつける初夏の天気でした。

5泊6日の東北ツーリングはこんな感じで慌ただしく、天気に左右された行き当たりばったりな旅でしたが無事に走り終えたのが何よりでした。

翌日。今日も天気がよくありません

翌日の越河駅。今日も天気がよくありません。

福島市にて。道中雨に打たれながらひたすら南下していきます・・・もう疲れました

福島市にて。道中雨に打たれながらひたすら南下していきます・・・もう疲れました。

栃木県小山市の道の駅思川

栃木県小山市の道の駅思川まで来るとやっと雨が止んで待望の青空が!自宅まであともう少しです。

ツーリングを終えて

最後に、GN125Hによる長距離ツーリングのデータはこんな感じです。

●総走行距離2200km・平均燃費41km/リットル

登山道具やキャンプ用具を満載(約15kg)をした状態でもGN125Hは燃費を落とすこと無くキビキビと走ってくれました。80km/h巡航も可能な速力や、緩やかな登り坂でも意外とペースよく走るなど、GNの底力を感じる旅でした。でも向かい風には大変弱くて風が強い海岸沿いの走行では速力が落ちて苦労した時もあったし、高速道路を使いたくても使えないジレンマに陥る場面が多々あったりと幾つか難点もありました。やっぱり250ccくらいの排気量は欲しいかな・・・。(おわり)

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稜線の記憶