撮影日-2024.5.30
5月下旬に歩いた谷川連峰の峰々。その時に出会った可憐な花々を紹介します!
オオカメノキ(ムシカリ)
新緑の季節になると森の中でアジサイに似た白い花を付けます。
谷川連峰でもブナの森の中でよく見かけましたが、意外にも森林限界付近でも群落となっていました。初夏を代表する花の一つですね。
![谷川岳のオオカメノキ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha1.jpg)
![満開のオオカメノキ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha2.jpg)
ムラサキヤシオツツジ
谷川岳を登っている時、オオカメノキが咲いている所にはたいていムラサキヤシオツツジの花も咲いていました。
鮮やかな紫色が眩しい花ですが、ワイン色をしたものや赤みがかったものなど若干個体差があってそれも魅力的なんです。
![谷川岳のムラサキヤシオツツジ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha3.jpg)
タムシバ
新緑のブナの森を歩いていた時に突如現れた白い花。
最初この花を遠目で見た時には誰かがイタズラでティッシュペーパーを木に引っ掛けたんじゃないかと思えるほどに、純白でヒラヒラした花を付けていたんです。
新緑の森の中にこんな白い花が咲いていたら不自然に思うほどインパクトある植物です。
![谷川岳のタムシバ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha4.jpg)
![タムシバの花々](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha5.jpg)
ミネザクラ
日本で最も遅くに咲き、最も標高の高い所に咲く桜がこのミネザクラ。
谷川岳山頂や上越国境稜線の風当たりの強い場所で這うように自生していました。
![谷川岳のミネザクラ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha6.jpg)
アズマシャクナゲ
谷川岳山頂や国境稜線の森林限界に生えるシャクナゲ。
僕が登った5月下旬がちょうど花のシーズンらしく、あちこちでピンクの花を咲かせていました。
アズマシャクナゲの花を見ていると頭上をイワツバメがシュッと音を立てて飛んでいました。
![アズマシャクナゲ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha7.jpg)
![オジカ沢ノ頭のアズマシャクナゲ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha8.jpg)
ハクサンイチゲ
今回の登山で一番目にしたかもしれない花。
高山地帯の岩場や草原などあちこちに咲いていました。
北アルプスとかだと7月くらいから見られるけれど、谷川連峰だと5月で見頃なんですね。
![ハクサンイチゲをズーム](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha9.jpg)
![ハクサンイチゲ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha10.jpg)
![ハクサンイチゲと谷川連峰](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha11.jpg)
ミツバオウレン
稜線上の登山道脇に白い清楚な花が咲いていました。その名はミツバオウレン。
つい足を止めて眺めているとなかなか前へ進めない。満足して歩き始めるとさっきよりも見事なミツバオウレンの花と出くわしてまた足を止めて見入ってしまう。そんな花です。
![谷川岳のミツバオウレン](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha12.jpg)
イワウチワ
登り始めの樹林帯はほとんど花の無い世界。だけど咲いている花もわずかにはあるんです。
それがこのイワウチワ。ピンクの花が可愛らしいし、葉っぱも丸くて可愛らしい。つまりすべてが可愛らしい存在!
![谷川岳のイワウチワ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha13.jpg)
ユキワリソウ
谷川岳西黒尾根の標高1500m付近まで登って来ると、辺りは赤茶けた岩場の荒涼とした世界。
こんな所に花なんて無い・・・と思いきやピンク色の花がそこかしこに咲いていました。
これはユキワリソウという花で、岩々しい所を好んで咲いていました。
![谷川岳のユキワリソウ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha14.jpg)
ハクサンコザクラ
ユキワリソウとそっくりですがハクサンコザクラという花です。
ユキワリソウが岩場で多く見かけるのに対して、ハクサンコザクラは比較的ジメジメした所や湿地帯でよく見られます。
![谷川岳のハクサンコザクラ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha15.jpg)
![ハクサンコザクラをズーム](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha16.jpg)
コメバツガザクラ
ツツジの仲間なのに、姿形も名前もツツジらしくない存在です。
風当たりの強い岩場にへばりつくように生えていました。
花はとても小さくて米粒くらいの大きさ。
![谷川岳のコメバツガザクラ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha17.jpg)
ショウジョウバカマ
登山道脇でよく見られた花で、生育する場所によって花色が鮮やかなものから薄いものまで変化に富んでいました。
![ショウジョウバカマ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha18.jpg)
キクザキイチゲ
日本海側の里山で早春の頃によく見られる花が、谷川岳の高山地帯に咲いていたのにはびっくりしました。生育範囲が意外と広いんですね。
![谷川岳のキクザキイチゲ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha19.jpg)
シラネアオイ
直径5cmほどの大型のピンク色の花をつけるのでとても目立ちます。まれに白色の花もあるそうですよ。
![谷川岳のシラネアオイ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha20.jpg)
タテヤマリンドウ
ブルーの星型が美しい。
花は2mほどと小さいので見落としがちです。
![谷川岳のタテヤマリンドウ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha21.jpg)
ミヤマキンバイ
日当たりの良い登山道脇を黄金色に染める花、それはミヤマキンバイです。
![ミヤマキンバイズーム](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha23.jpg)
![ミヤマキンバイの群落](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha24.jpg)
ナエバキスミレ
高山地帯から樹林帯まであちこちで見られる黄色いスミレ。
同じ生息域に『オオバキスミレ』という姿形がそっくりのスミレもありぱっと見ただけだと見分けがつきません。比較的見分けやすい特徴としてナエバキスミレの茎は赤紫色をしています。(オオバキスミレの茎は緑色系)
![ナエバキスミレ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha25.jpg)
イワカガミ
樹林帯上部や高山地帯でよく出会いました。ピンク色の花がキレイだけど光沢の葉もキレイです。
登山中にこの花を見る頃はだいたい樹林帯を抜けそうな頃です。つまりこの花と出会える時は景色が開けるかもしれませんよ!
![イワカガミ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha26.jpg)
チングルマ
高山帯の比較的湿地帯に生育するバラの仲間です。
まだ開花の時期が早かったせいか咲いていたのは一輪だけ。
![万太郎山のチングルマ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha27.jpg)
ホソバヒナウスユキソウ
西黒尾根のラクダの背を越えて最後の岩場で四苦八苦していた時に、ふと足元の岩へ目をやると星型の白いモフモフした花が咲いていました。エーデルワイスの仲間、ホソバヒナウスユキソウです。
![谷川岳のホソバヒナウスユキソウ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/taha28.jpg)
↓この時の登山日記はこちら↓
![](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/06/bn-tg1-160x90.jpg)