霧ヶ峰 – ニッコウキスゲに染まる天空の丘へ

登山

登山した日-2019.7.15

昔僕が通っていた高校の修学旅行先は長野と東京で、バスで移動する途中で『霧ヶ峰』に立ち寄った事をなんとなく覚えています。

その時車窓から見た一面の草原や草原に咲く黄色い花も見たような気が・・・当時は登山に興味が無かったから、記憶もぼんやりとしかありません。

もう一度あの時の景色を見に行きたいな・・・。とふと思い出して、当時と同じ時期だった7月中旬に霧ヶ峰を散策してみました。

霧ヶ峰の登山コースと歩行時間

霧の駅駐車場から車山山頂まで 片道2時間





ガスの霧ヶ峰

午前5:30に霧ヶ峰高原のドライブイン『霧の駅』から霧ヶ峰最高峰の車山を目指します。

天気は生憎のガスで視界は無く気持ちテンションは低め。天気予報的には今日は晴れなんだけど天気良くなって欲しいな・・・。

霧ヶ峰の霧の駅1

霧の駅の近くにハイキングコース入り口があります。もし晴れていたなら眼前にたおやかな車山の頂を望めるんだけど、見えるのはガスばかり。

霧ヶ峰の登山口

程なくして見えてきた『水神社』の寂れた鳥居。

『どうか天気が良くなりますように!』

と心の中で願ってから鳥居をくぐりました。

霧ヶ峰の水神社3

登り始めから草原路。なんだか牧場の中を歩いているみたいです。

霧ヶ峰の草原路

一瞬ガスが晴れると、遠くに『八島ヶ原湿原』を望めました。霧ヶ峰最大の湿原です。

八島ヶ原湿原を遠望

ヨツバヒヨドリの花の絨毯。

ヨツバヒヨドリ

霧ヶ峰山頂にて

展望に恵まれないまま霧の駅から歩き始めておよそ2時間、霧ヶ峰最高峰の車山(1925m)に到着しました。

霧ヶ峰山頂

車山山頂に建つ気象レーダードームは一際異彩を放ちます。

霧ヶ峰の気象レーダードーム

せっかく山頂に立ったのに展望は相変わらず良くなりません。

しばらく粘っても駄目みたいだからもう下山しよう・・・

霧ヶ峰を下山

突然の青空、緑にむせる霧ヶ峰

下山を始めるとガスの切れ間から、白樺湖の輝きがみえました。

霧ヶ峰山頂から白樺湖

白樺湖が見えたのを合図にみるみるうちうにガスが消えて、一面の草原の丘が出現。この時は本当に嬉しくて大興奮しました!

霧ヶ峰の霧が晴れる

振り仰いで青空と車山。さっきまでのガスは一体何だったんだろう、っていう位の青空。

霧ヶ峰と青空

草原に咲いている黄色い花がニッコウキスゲ。

7月になると霧ヶ峰の草原がこのニッコウキスゲに包まれます。

霧ヶ峰のお花畑

黄色のニッコウキスゲと、紫の穂の花はクガイソウ。

霧ヶ峰のニッコウキスゲとクガイソウ

緑と青の世界。メルヘンチックすなぁ。

霧ヶ峰の緑と青の世界

見上げる車山。気象レーダードームもはっきり見えますね。

霧ヶ峰本峰を見上げる

草原にぽつんと咲いていたノハナショウブ。

霧ヶ峰のノハナショウブ

ウインドウズの壁紙のような景色。

ウインドウズの世界

車山肩~第5園地間はイチバンのニッコウキスゲ群落地

車山山頂を下って標高およそ1800mの所にある『車山肩』へ降り立ちました。ここから第5園地までのコースはニッコウキスゲの大群落が広がっています。

車山肩のニッコウキスゲのお花畑

ニッコウキスゲはこんな花。花は一日でしぼんで枯れてしまいます。

でも次から次へと咲くので長い間花を楽しめるんですよね。

ニッコウキスゲ

草原とニッコウキスゲ、爽やかな夏の景色。

草原とニッコウキスゲ

遊歩道の柵の上に鳥が止まっていました。

歩道はハイカーや観光客で結構ごったがえしているのに逃げません。

霧ヶ峰の鳥

美しい鳴き声を草原に響かせて。

鳥のさえずり

遠くそびえ立つ南アルプス連峰。

南アルプスを遠望

どこまでも広がるニッコウキスゲの黄色い絨毯。

ニッコウキスゲの黄色い絨毯

登りの時に見た八島ヶ原湿原はすっかり夏色へ。

夏色の八島ヶ原湿原を遠望

第5園地を過ぎると、霧の駅の建物が遠くに見えてきました。

ここまで下るともうニッコウキスゲは殆どありません・・・。

霧ヶ峰を下山

霧ヶ峰を歩き終えて

今回歩いたコースの一番の見どころは車山肩付近に広がるニッコウキスゲの大群落でその広さに圧倒されます。黄色のニッコウキスゲの絨毯と芝生を敷き詰めたような草原と夏の青空が織り成す景色はこの季節でしか味わえないと思います。

もし霧ヶ峰を登るなら、断然7月がおすすめです。

登山上信越の山
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稜線の記憶