6月の浅間山・前掛山登山【前編】

登山

登山した日-2020.6.6

2020年最初の本格的登山は浅間山の前掛山です。

前回2011年に前掛山を登った時は南側の天狗温泉から登りましたが、今回は西側の車坂峠から登ります。

※この記事は全2ページあります。

浅間山・前掛山を歩いたコースと時間

※地図内の『+-』ボタンや画面タップで拡大縮小できます。

5:10車坂峠から表コース6:10槍ヶ鞘6:20草すべり分岐6:50湯ノ平口7:10賽ノ河原分岐8:10前掛山山頂9:10賽ノ河原分岐9:40Jバンド10:15蛇骨岳11:00黒斑山12:15中コースでビジターセンター着
(計7時間5分)










表コースから槍ヶ鞘へ

午前5時に登山口のある車坂峠へやってきました。

ビジターセンターの無料駐車場に車を停めて、さっと登山の準備をしていきます。

早朝にも関わらず登山者がちらほらいました。

車坂峠の登山口駐車場

駐車場から道路を渡った先に登山口はあります。登山届に記帳して出発です。

車坂峠登山口

登山口の先でコースが二手に分かれていました。今回は右手の表コースから登って、下りは裏コースから戻ることにします。

浅間山・表コース

登り始めはカラマツの緩やかな尾根道。

表コースのカラマツの森

最初に登る黒斑山方面はどんよりとした空。登り始めから天気が悪いとテンション下がりますよね。晴れてくれないかなぁ。

曇天の表コース

表コースは、ザレ場と森が交互する尾根歩きがしばらく続きました。

特に難しいコースでは無いけれど、後半は歩きにくい木道が延々と続きます。

表コースの階段木道

ビジターセンターから登り始めておよそ1時間、登りが楽になったと感じた頃に槍ヶ鞘の避難小屋が見えてきました。

槍ヶ鞘の避難小屋

避難小屋の先で、森が開けると突然崖っぷちに到着します。

ここは槍ヶ鞘という場所で、見晴らしの良いピーク。ここから浅間山を一望できるはずだけど、今はあいにくのガス。

槍ヶ鞘

槍ヶ鞘から望むトーミの頭と絶壁。

槍ヶ鞘から望むトーミの頭

槍ヶ鞘~草すべり~湯ノ平口

トーミの頭を越えた先に、草すべり分岐点がありました。写真右が草すべりへ降りる道。まっすぐ行くと黒斑山(くろふやま)。

今回は先に草すべりを降りて、帰りに黒斑山を歩きます。

草すべり分岐

草すべりコースは、名前の通り草付きの断崖絶壁をジグザグに下る道。

膝にくるキツイ下りに足取りが乱れます。

草すべりの急坂を下る

草すべりは高山植物の宝庫で、色とりどりの花々が辛い下りを癒やしてくれました。

この白い花はハクサンイチゲで、日本を代表する高山植物の一つ。

草すべりに咲くハクサンイチゲ

今まで湧いていたガスが切れて、雄大な浅間山がどーんと眼の前に現れます。

この瞬間の嬉しさといったらたまりません。やっぱり登山は展望が良くなきゃ!ですよね。

草すべりから望む浅間山

草すべりを振り仰いで。よくこんな急な崖を下れたなぁ・・・。と自分を褒めました。

草すべりを振り仰ぐ

湯ノ平口。

ここで天狗温泉方面の登山道と合流し、しばらく平坦な森歩きになります。

湯の平口

浅間山・前掛山の山頂へ

賽ノ河原分岐点を過ぎると森が開けて、目の前に浅間山。

ここから浅間山に取り付いて最後の登りへ。

賽ノ河原分岐点付近から見上げる浅間山

登るにつれて草木は少なくなって砂礫広がる荒涼とした風景が広がります。

荒涼とした浅間山登山道

振り返れば、黒斑山、蛇骨岳、仙人岳の外輪山が屏風のように連なっていました。

黒斑山、蛇骨岳、仙人岳の外輪山

浅間山山頂直下まで到達。

目の前には浅間山の本峰。うっすらと噴煙をあげて眼前にそびえたっています。

うっすら噴煙を上げる浅間山

避難小屋シェルターと左奥に前掛山。

避難小屋と前掛山

シェルターから前掛山を覗いてみました。

シェルターの内部と前掛山

前掛山最後の登りは切れ落ちた外輪山の縁に沿って歩いていきます。

前掛山の外輪山

草木も無い赤茶けた死の大地・・・

時折シュッと空気を切り裂く音がするので、音の方向を目で追うとイワツバメが盛んに飛び交っていました。こんな所にも生き物の営みがあるなんてびっくり。

前掛山の光景

浅間山の火口。

浅間山の火口

車坂峠から歩きはじめておよそ3時間、浅間山・前掛山の山頂へ到着です。

浅間山・前掛山山頂
次の記事へ/前掛山山頂と外輪山巡り

浅間山・前掛山で見た花や高山植物の記事はこちらで紹介しています。↓

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浅間山登山のご案内|小諸市オフィシャルサイト
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