奥秩父・金峰山~シャクナゲの道を踏み越えて【前編】

登山

登山した日-2016.6.11

6月のはじめに梅雨入りした関東甲信地方。毎日ぐずついた天気が続いていたけれど、週末は高気圧が張り出して晴れそうな予感。この時期の山々はどんな景色なんだろう!

と思って、真っ先に頭に浮かんだ奥秩父の金峰山へ行く事にします。

※この記事は全2ページあります。

梅雨の中休み

朝日の向こうに見えてきた金峰山。
梅雨時期だから天気を心配したけど、山が見えるくらいだから今日一日は天気良さそう。

金峰山夏遠望

午前5時過ぎに瑞牆(みずがき)山荘そばの駐車場へ到着しました。早朝にも関わらず車が多め。今日は大勢の登山者が金峰山に殺到しそうです。

金峰山夏瑞牆山荘の駐車場

駐車場の近くに登山口はあります。今回はここから金峰山を往復します。それでは登山スタート!

金峰山夏瑞牆山荘横の登山口

富士見平小屋への道のり

歩き始めはミズナラやシラカバの森が広がる心地よい道。

金峰山登り始めの景色

でも、だんだん傾斜がキツくなってきました。

すっかり汗びっしょりになりながら登り続けると・・・

金峰山夏キツイ登り

傾斜は緩くなり、しばらく進むと富士見小屋が見えてきました。

ちょっとここで一休み。

金峰山夏富士見平小屋

飯盛山の深い原生林を行く

富士見平小屋を後にすると、飯盛山(2116m)への登りに差し掛かります。

勾配はそれほどでもないけれど登りの連続なので、ちょっとしんどい。

登山道は飯盛山山頂を通らず、迂回していきます。

金峰山夏飯盛山の原生林

飯盛山直下まで来ると、辺りは深い原生林。

森の中はとても静かで、鳥のさえずりさえも聞こえないシーンとした世界。

でも前後を歩く登山者の熊よけ鈴の音が聞こえて来ると、静寂の時間から開放されます。

金峰山夏飯盛山のシラビソ、コメツガの森

薄暗い原生林に朝日が差し込むと森の景色も明るい雰囲気へ。

金峰山原生林に日差しが差し込む

飯盛山を巻いた辺りで、登山道は緩やかに下っていき、ダケカンバの疎林が広がる小さな空間に出るとそこは大日小屋のテントサイトでした。

少し開けた空間の向こうに、鷹見岩の頂が見えました。

金峰山大日小屋テントサイト

シャクナゲの世界

大日小屋を過ぎると急登で、苦しい登りが連続します。

苦しさから逃れたくて空を仰ぐも、原生林に覆い尽くされてそれは叶わず、耐えながらひたすら登り続けていくと、登山道脇に淡いピンク色の花がポツポツと現れるようになります。

金峰山アズマシャクナゲ大日小屋

その花はシャクナゲ(アズマシャクナゲ)でした。

薄暗い森の中で、唯一登山の苦しさを癒やしてくれる素敵な存在。

しかも登るに連れて花の数は多くなっていくのです。

金峰山アズマシャクナゲの大群落

シャクナゲは、大日小屋~大日岩間が一番見応えがありました。

金峰山アズマシャクナゲ大日岩

シャクナゲの森を抜けると、小さな広場に辿り着きました。大日岩直下の岩場で、南側の展望が開けています。

そこから甲府盆地の韮崎市街や、遠く南アルプスの連なりを拝めました。

ここを過ぎるとまた深い森になるものの、間もなく大日岩の分岐へ到着しました。

金峰山大日岩の広場

歩き始めて2時間。ここまで歩いて、まだコースの半分程。

まだまだ深い森が続きそうだけど、この先に金峰山の山頂があります!

金峰山への道のり

↓次の記事はこちら↓

奥秩父・金峰山~シャクナゲの道を踏み越えて【後編】
登山した日-2016.6.11 砂払いの頭は森林限界 大日岩付近に沢山咲いていたシャクナゲの花。 進んでいくとだんだんと少なくなっていきました。 鬱蒼とした森の中に続く単調な登り。 先行していた登山者達はこのあたりからグッと速度が落ちてきま...

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奥秩父・金峰山で見た花と高山植物(6月)
撮影日-2016.6.11 今回金峰山を登った2016年は暖冬小雪で、しかもずっと高温傾向だったから例年より花の咲くのが早い感じです。 レンゲツツジ 大柄で鮮やかなオレンジ色~朱色の花を付けるツツジで、初夏の高原の主役的存在です。 アズマシ...

金峰山地図とコースタイム

5:40瑞牆山荘6:20富士見平小屋7:10大日小屋8:30砂払の頭9:30金峰山(10:00下山)11:25砂払の頭12:40大日小屋13:25富士見平小屋14:15瑞牆山荘 (計8時間35分)





※瑞牆山荘周辺無料の駐車場あり。

登山秩父/奥秩父の山
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稜線の記憶