登山した日-2016.6.17
白毛門から朝日岳
霧の稜線を進んでいきます。
笠ヶ岳に到着したけどやっぱりガス。風も強くて寒いから長居はせずに次なるピーク、朝日岳へ向かうことにしました。
笠ヶ岳を離れてから間もなく、前方に何か見えてきました。
それは笠ヶ岳避難小屋でした。ドラム缶を半分に割って埋めたような簡素な小屋で、4~5人は中に入れそう。
笠ヶ岳避難小屋の建つ所は山と山との鞍部になっていて丁度風の通り道。だからハイマツやコケモモといった風に強い植物だけが繁茂していて、荒涼とした世界が広がっていました。
ガスが晴れて眼前に姿を現した朝日岳の前衛・小烏帽子のピーク。さあ登っていきましょう。
小烏帽子を登り切ると険しい峰々がずっと続くダイナミックな稜線歩き。向こうには大烏帽子のピークが雲間に見え隠れ。
大烏帽子付近はハイマツと灌木とガレ場が広がる高山地帯。
大烏帽子を越えると、右奥に朝日岳が見えてきました!おまけにガスもなんだか晴れてきた感じです。
歩いて来た大烏帽子方向を振り返ると青空が垣間見え、やっと晴れて来たから本当に嬉しかったです。折角稜線歩きしてるのにガスに包まれて何も見えないなんて本当にツマラナイですからね。
朝日岳に近づくに連れて花の数も増加。登山道脇はホソバヒナウスユキソウが満開。
稜線上から東側(宝川温泉方面)を見下ろしてみると、足元からグーンと切れ落ちてその向こうは深い森と山並みだけが広がる世界。谷川連峰の奥深さを感じたひとときでした。
朝日岳はもう目の前。長かった登りもいよいよ終盤であとひと踏ん張りです。
午前9時40分、標高1945m朝日岳山頂へ到着です。山頂は広々としていて見晴らし良好で谷川連峰を一望出来るけど、やっぱり雲が多くて期待した程の展望にはありつけず・・・。おまけに風も強くて逃げ場が無いから山頂での滞在は程々にして清水峠へ向かうことに。
朝日岳から清水峠
朝日岳山頂一帯は池溏と草原が広がる別天地でした。
朝日岳山頂を振り返って。今度こそ天気の良い日に登りたいですね。
朝日岳山頂北側にあるジャンクションピークが見えてきました(中央奥)。
ジャンクションピークから望む北方稜線の険しい峰々。左に見えるピラミダルや山は大烏帽子山(1820m)。登山道は無いので藪漕ぎしないと辿り着けない山です。
右から大烏帽子山、檜倉山、柄沢山の屏風の連なり。
ジャンクションピークを過ぎると痩せ尾根のザレ場の急な下りが続くから足が痛くて死にそうです!もし滑って稜線から外れるとアウトなのでここは慎重に通過。
ジャンクションピークの急斜面を下り切ると、幾分緩やかな尾根歩きになって緑に包まれた谷川連峰の峰々が広がります。
灌木と草原が織りなす不思議な景色。
清水峠に建つ赤い三角の小屋が見えて来たけど(中央奥)まだまだ遠いなぁ・・・。そろそろ足が限界なんだけど。
振り仰いだジャンクションピーク。
池ノ窪の池溏と一ノ倉岳。
池ノ窪の池溏を過ぎれば清水峠はもう少しで、峠に建つ送電線監視小屋(中央奥の赤い三角の建物)と白崩避難小屋(右下)が大分間近に見えてきました。
午前11時30分、白崩避難小屋へ到着しました。
白崩避難小屋のそばに建つ送電線監視小屋。白崩避難小屋よりも大きくて立派な建物だけと中に入ることは出来ません。ここで稜線歩きは終了でこれから旧国道を利用して土合まで下山していきます。因みにここ清水峠から土合までのコースタイムは約4時間でまだまだ道程は遠いです。
清水峠から土合へ
さあ旧国道を下っていきましょう。旧国道は七ツ小屋山の山腹を巻くように続く平坦な登山道で利用者は少なく、草や笹が蔓延っていたり、登山道が崩壊している所があったりと思ったよりも歩きにくい道です。
旧国道から望んだ朝日岳。右端が笠ヶ岳で中央が朝日岳、左端がジャンクションピークかな。
旧国道は平坦ながらも徐々に高度を下げて、ブナ林へ。
白い樹肌のダケカンバ。
すっかり夏空が広がった朝日岳。僕があそこを歩いていた時はガスっていたのに今頃になって晴れ渡るなんて・・・。ちょっとツイてないかも。
2時間かけて旧国道を踏破し、白樺尾根の登山道と合流。
旧国道と白樺尾根登山道の合流点そばに建つ白樺避難小屋。
白樺尾根を下り続けるとやがて深いブナの森の中へ。巨木が多くてとても見応えのある美しい森です。
白樺尾根を下り続けると湯桧曽川が見えて来ました。白樺尾根を下りきったらあとは湯桧曽川に沿って続く登山道を歩き続けるだけ。だけど土合までまだ2時間かかるからまだ距離があります。
湯桧曽川沿いに続く新道を1時間ほど歩くとJRの見張り小屋へ到着。ここから土合まで残りあと1時間・・・。もう疲れはピークに。
16時50分、新道の入り口まで下山。
新道の入り口から砂利道を歩く事およそ20分・・・。
17時10分、土合橋の駐車場へ無事に下山しました。
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