谷川岳&一ノ倉岳&茂倉岳登山~初夏の息吹(1)

登山

登山した日-2015.5.22

新緑と花が美しい5月の季節に、西黒尾根から谷川岳・一ノ倉岳・茂倉岳を縦走してみました!

※この記事は全3ページあります。

谷川岳&一ノ倉岳&茂倉岳登山地図

【コースタイム】
4:30土合駅→5:00西黒尾根入り口→7:10ラクダの背→8:45谷川岳トマの耳→10:20一ノ倉岳→10:40茂倉岳→12:40矢場ノ頭→14:50土樽駅

土合駅から目指せ谷川岳

今回は群馬側の土合駅から西黒尾根を登って、谷川岳~一ノ倉岳~茂倉岳と踏破して新潟側の土樽駅へ降りて電車で土合駅まで戻る。

という少しハードなプランですが頑張ります!

土樽駅の時刻表を見ると15:24発の次が18:09の最終列車。つまりどちらかの電車に間に合うように歩かなければいけません。今回のプランは休憩や予備タイムも含めたら12~3時間は必要なので早く出発しないとヤバいです。

5月22日の午前4時。土合駅の空は白み始めてきました。薄曇り気味だけど空気は澄んでいて、土合駅の後ろにそびえ立つ白毛門の頂がよく見えます。

こんな時間だから誰も居ないけど、駅のそばを流れる湯桧曽川からの沢音が激しく音を立て静寂感は全くありませんでした。

土合駅から舗装路を20分程歩いていくと谷川岳登山指導センターへ到着しここで入山届を提出。ゲートを越えて少し進むと西黒尾根の登山口が見えてきました。

谷川岳の土合駅

早朝4時、土合駅の空が白み始めてきました。

谷川岳・茂倉岳・一ノ倉岳登山指導センター

登山指導センターで登山届を出して出発。建物前は美味しい湧き水が出てるので一服できます。

谷川岳・茂倉岳・一ノ倉岳西黒尾根入り口へ

登山指導センターそばのゲートを越えて西黒尾根へ。『危険!』『禁止!』の言葉が看板に氾濫しててちょっとドキッ。

谷川岳・茂倉岳・一ノ倉岳登山開始

ゲートから5分程歩いて西黒尾根入り口到着。さあ登山開始です。

キツイ西黒尾根の急登

西黒尾根は日本三大急登の一つとして有名です。登山口へ入った瞬間からの急な登りに加えて、木の根っ子や大きな岩が露出するキツイ登りが続きます。

登り始めて5分と経ってないのにもう汗が噴出・・・西黒尾根恐るべし。

苦しさから逃れようと景色を求めるも見えるのは密林と急な登り道だけ。時折雪を残した谷川岳が木々の隙間から見えるもののまだはっきりと望むことはできません。とにかく『前へ進む』事だけを考えて黙々と登っていきます。

谷川岳・茂倉岳・一ノ倉岳西黒尾根の登り

西黒尾根の登り。

西黒尾根登り始めは新緑の森が広がっています

登り始めは新緑の森が広がっています。

西黒尾根の木にまとわりつくツルアジサイも新緑

木にまとわりつくツルアジサイも新緑。

険しい西黒尾根

標高を上げていくにつれてだんだん道は険しくなります。そろそろしんどくなってきました。

捉えた谷川岳の頂

やがて残雪が登山道に横たわるようになると急斜面のガレ場の直登に差し掛かり、ここを登り切ると小さな露地へ出ました。ここは展望が開けていて正面に天神平スキー場が間近に望めました。露地から先は森林限界で常に展望が利くようになり精神的に随分楽になりました。

やがて鎖場に差し掛かり一つ目の鎖場を登ると谷川岳本峰が間近に現れました。いかめしい岩の障壁に幾筋もの雪の山襞が刻み込まれた谷川岳はすごい迫力。苦しい思いをしてここまで登ってきてよかったと納得できる景色!

次々出現する鎖場を越えてラクダの背(1516m)と呼ばれる小ピークに立ち、一旦下ってラクダのコルへ降り立つと谷川岳最後の登り返し。標高差400mの岩壁が立ちはだかっていました。コレ登り切れるのかな・・・

西黒尾根の標高1300m付近まで来ると残雪が出始めました

標高1300m付近まで来ると残雪が出始めました。

谷川岳・茂倉岳・一ノ倉岳西黒尾根の展望地

展望地を過ぎて、ひとつ目の鎖場を越えると目の前に谷川岳の迫力ある頂が姿を現しました。

谷川岳西黒尾根天神平方面の眺め

天神平方面の眺め。

谷川岳西黒尾根ラクダの背

西黒尾根中間点、ラクダの背(1516m)に到着。谷川岳を間近に望めて展望良好。

迫る谷川岳西黒尾根より

迫る谷川岳。

白い樹肌のダケカンバ谷川岳西黒尾根より

白い樹肌のダケカンバ。

西黒尾根ラクダのコル/></p><p class= ラクダのコルへ降り立ちました。ここは西黒尾根と厳剛新道の登山道合流地点でもあります。

殺風景な岩場は花の楽園

ラクダのコルを過ぎると急登が始まります。さっき立っていたラクダのコルがみるみる真下へ遠ざかってしまう程の急勾配の苦しい登り。

辺りの岩場と赤茶けた石や砂礫が広がる殺風景で荒涼とした風景ばかりで、そこにちょっとした変化を見つけたのは間もなくの事でした。

岩場の隙間に目をやると小さな花があちこちに咲いています。ピンクのユキワリソウや黄色いナエバキスミレ、エーデルワイスの仲間のホソバヒナウスユキソウなどなど・・・。まだ残雪残る5月の山なのに、可憐な花々がこんなにも咲いているなんて!

ガレ場と岩場が続く西黒尾根のキツイ登り

ガレ場と岩場が続くキツイ登り。

振り返れば残雪の谷川連峰が展開。写真右側の山塊は朝日岳(1945m)

振り返れば残雪の谷川連峰が広がっていました。写真右側の山塊は朝日岳(1945m)。

登山道脇に咲くショウジョウバカマ

登山道脇に咲くショウジョウバカマ。

谷川岳西黒尾根のハクサンイチゲ

ガレ場に咲いていたハクサンイチゲ。

谷川岳西黒尾根のホソバヒナウスユキソウ

エーデルワイスの仲間、ホソバヒナウスユキソウ。

谷川岳西黒尾根ユキワリソウ

岩の間からユキワリソウがこんにちわ。

谷川岳ユキワリソウ

ユキワリソウ。残雪残る山にいち早く雪を割って咲く花。名前の由来はそんな感じなんだろうか?。

谷川岳西黒尾根上部

西黒尾根を大分登りつめました。でも谷川岳山頂は近いようでなかなか手に届かない。もどかしい。

谷川岳西黒尾根から望む天神尾根。残雪と新緑のコントラストが綺麗

西黒尾根から望む天神尾根。残雪と新緑のコントラストが綺麗。

谷川岳朝日に照らされた新緑の西黒尾根。右側の最高点がラクダの背

朝日に照らされた新緑の西黒尾根。右側の最高点がラクダの背。

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登山上信越の山
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稜線の記憶