登山した日-2018.4.29
愛媛県と広島県を結ぶ『しまなみ海道』の中央にある大三島には、大山祇神社を始め、国宝・重要文化財に指定された武具などが多数存在し、『神の島』『国宝の島』と呼ばれています。
その大山祗神社の御神体山としてそびえ立つのが、大三島最高峰の鷲ヶ頭山(わしがとうざん:436m)と、安神山(あんじんざん:267m)で、特に安神山山頂からの展望が素晴らしく瀬戸内海を一望することが出来ます。
今回はその展望を見に安神山へ登ることにしました。
安神山登山地図
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安神山わくわくパーク内に駐車場があり無料。(10数台分のスペース)トイレあり。
大三島自然研究路から安神山を目指してみる
大三島自然研究路は安神山わくわくパークから鷲ヶ頭山までを結ぶ片道2.5kmのハイキングコースで、手軽に大三島の自然に触れることができます。
安神山までのコースタイムはゆっくり歩いても40分程。では早速行ってみましょう!
![安神山わくわくパークの駐車場](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj00.jpg)
看板の矢印が示す通りに歩いていきます。看板の背景にそびえるのが安神山でピラミダルな山容をしています。
![安神山を見上げる](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj01.jpg)
安神山わくわくパークは子供が楽しめるちょっとした遊具や緑地が整備された小さな公園。その中を突っ切るように続く小路を進んでいくと・・・。
![安神山2](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj02.jpg)
分岐に差し掛かりました。左側は自然研究路で、右側は鎖場コース。今回は自然研究路をチョイス。
![安神山の分岐道](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj03.jpg)
分岐の先は階段の登り坂になっていて程なくして展望台へ到着しました。ここは見晴らしが良くて眼下に広がる町並みや大山祇神社はじめ、瀬戸内海も望めました。
![安神山の展望地](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj04.jpg)
展望台を後にして遊歩道を歩いていくと、安神山の頂きが眼前に近づいてきました。
![安神山7](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj05.jpg)
安神山は全山巨岩に覆われていて、標高200mの山とは思えないくらい険しい雰囲気。
![安神山8](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj06.jpg)
歩き始めておよそ25分、かなり上まで登ってきました。ここまで来れば山頂はもうすぐ。
![安神山9](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj07.jpg)
1時間もかからずして安神山の山頂へ到着しました!小さな祠があるだけのシンプルな頂きだけど、ここからの展望が素晴らしいのです。
![安神山山頂](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj08.jpg)
山頂からの展望、西側は瀬戸内海の青い海と緑の島々。そして心地よい風。
![安神山からの展望](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj09.jpg)
山頂から東へ目を向けると、起伏が続く尾根の向こうに鷲ヶ頭山がそびえ立っていました。
![安神山から望む鷲ヶ頭山](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj10.jpg)
安神山は全般的に背の低い灌木が中心なので、コースを通して見晴らしが良くて快適な登山が出来ます。
なんで背の高い木が無いかというと、昭和50年代から平成初期にかけて立て続けに起きた大規模な山火事のせいで森が失われたからです。今でも山火事で炭化した木々の残骸を見ることできます。
![山火事の跡](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj11.jpg)
山火事から少しずつ緑が蘇る安神山。大山祇神社の”御神体山”という宗教臭い雰囲気は祠以外に感じられず、手軽に登れて展望が素晴らしい老若男女楽しめる山でした。
![安神山14](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj12.jpg)
鎖場コースから安神山を目指してみる
安神山へはもう一つ『鎖場』コースがあります。自然研究路とは異なり修験道のような険しさで、山頂直下には名前の通り岩場に鎖が掛かっています。こちらも歩いて見ることにしました。
因みに歩いてみた結果、山頂直下に2箇所ある鎖場の2つ目を登ることが出来ず登るのを断念しました。足がかりが乏しくて危険だったからです。
安神山わくわくパークの先にある分岐道から今度は鎖場コースへ。写真右側の道を進んでいきます。
![鎖場安神山鎖場コースへ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj03.jpg)
目の前に安神山。写真で見るより山頂は間近に見えて、大声を上げれば山頂まで届きそうなくらい。
![眼の前に安神山](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj13.jpg)
やがて入日の滝への案内看板が出現。ここから写真左側の道へ入ります。
![入日の滝方面](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj14.jpg)
カワトンボがこんにちは。
![安神山のカワトンボ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj23.jpg)
眼前に安神山を見上げながらの登り。
![鎖場安神山を眼前に望む](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj15.jpg)
眼下に大山祇神社の社殿を眺めながら。
![鎖場安神山から眼下に大山祇神社を望む](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj19.jpg)
安神山のそそり立つ岩場。
![鎖場安神山の岩場](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj17.jpg)
岩場へ来ると現れたのが一つ目の鎖場。岩がつるつるで足場に乏しく登るのに手こずりました。
![鎖場安神山の1つ目の鎖場](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj18.jpg)
1つ目の鎖場を登り切って足元を覗くとなかなかの高度感。恐怖で足がプルプル震えました。
![かなりの高度感](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj19.jpg)
鎖場からの見晴らしは抜群で、安神山山頂で見たような爽快な展望に巡り会えました。
![眼下を望む](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj20.jpg)
安神山の頂上が目前の所で現れた2つ目の鎖場。
![鎖場安神山の2つ目の鎖場](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj21.jpg)
この鎖場がとても手強くて、1つ目の鎖場以上に足がかりがありません。手の力だけで登っていくしか無いけど滑落の危険があったので無理をせずに引き返すことに。
![鎖場安神山の鎖場](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2024/03/anj22.jpg)
安神山を登ってみて
ということで、安神山は標高以上に変化に富んだ山でした。
ちなみに、安神山からさらに1時間程足を延ばせば大三島最高峰の鷲ヶ頭山山頂を踏むことも出来て、道中はちょっとした縦走気分も味わえます。山が小さい瀬戸内海の島々において歩き甲斐もあり、眺望も良い安神山はハイカーにとって魅力的な場所かもしれませんね。