後編では定峰峠から川木沢ノ頭、堂平山、笠山を歩きます。春色に包まれた新緑の外秩父ハイキングの後編です!
定峰峠から川木沢ノ頭へ
定峰峠には茶屋や土産屋が建っていますが、、、随分前から閉まっているみたいで人の気配はありませんでした。昔は賑わった時期もあったんだろうな・・・。その寂れ具合と周りの新緑の鮮やかさとのギャップを見てるとなんとも言えない感傷的な気持ちになりました。
定峰峠から次に向かったのは川木沢ノ頭(874m)で、車道をまたいだ反対側の登山道に取り付くと、階段状の急な登りになりました。階段を登り切るとその先はなだらかな尾根道で、アップダウンを繰り返していくとやがて川木沢ノ頭最後の登りに差し掛かりました。
![定峰峠から望む新緑の山々](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira21.jpg)
定峰峠付近から望んだ新緑の山々。
![心地よい山歩き](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira22.jpg)
春の山道。すれ違う人も少ないから心地よい山歩きが続きます。
![心地よい山歩き](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira23.jpg)
鮮やかな新緑が美しい沢木頭ノ沢の尾根道。アカシデかクマシデの木かな?
川木沢ノ頭~白石峠への道
川木沢ノ頭の山頂は巨大な電波塔が建つほどの広々とした場所でした。でも山頂のほとんどが電波塔の施設で占領されていて、山頂の雰囲気はゼロ。それに木々に覆われて展望は無く見どころが無かったので、ここでの休憩は程々にして次の目的地、堂平山を目指す事にしました。
![心地よい山歩き](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira24.jpg)
川木沢ノ頭の山頂には巨大な電波塔が建っていました。
川木沢ノ頭の山頂を後にすると急斜面の下りで、ここが結構厄介な道。地面は葉っぱに埋まってるから足元が見えないし、急勾配だし、崩れた木道が続くしで思うように足が進みません。
恐る恐る下り続けて白石峠へ降り立った時は本当にほっとしました。
峠の真ん中に東屋があったのでちょっと休憩でもしましょうか。
![白石峠への折道](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira25.jpg)
急勾配の下りがとても厄介だった白石峠への降り道。
![白石峠へ到着](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira26.jpg)
白石峠へ到着!東屋が建っていたのでここでちょっと休憩。
360度の展望!堂平山
白石峠から堂平山へ向かう道は、車道歩きか尾根道歩きかの2通りあります。
車道は平坦な道路を歩くけれど、平凡すぎてツマラナイ。一方尾根道は引き続き登山道なので歩き甲斐があるけれど微妙なアップダウンが続くのでちょっとシンドイ。
ここまで山道を歩いて来たのだから、やっぱ登山道だよね。という事で尾根道をチョイスして山道を進みます。
![白石峠から堂平山まであと1.6km](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira27.jpg)
白石峠から堂平山まであと1.6km。もう一息です!
幾つかの小さなアップダウンが、運動不足でそろそろ疲れ気味の僕の体力を削っていきます。ヘロヘロになりながら堂平山最後の登りを登り切ると、眼前の景色がパッと開けて、山頂の標識が見えました。
山頂のすぐ傍らには天文台が建っていて、ドームの屋根が目を引きます。堂平山のシンボル的存在だけど山頂なのに人工物・・・というのもちょっと味気ないなぁ思って改めて山頂からの景色を望むと、360度見晴らしが広がっていました。
でも相変わらず黄砂で景色がぱっとしません。
![堂平山最後の登り](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira28.jpg)
堂平山最後の登り。向こうに見える丘の上が山頂です。
![堂平山の山頂と天文台](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira29.jpg)
堂平山の山頂と天文台。
![堂平山山頂から東京方面](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira30.jpg)
堂平山山頂から東京方面を望んだけれど、黄砂で何も見えませんでした。
最後の頂、笠山へ向かう
堂平山山頂は単独行の登山者が1人2人やってくるくらいで静かな時間が流れていました。天文台の傍らのベンチに座って一休みすると、身体中の汗がみるみる乾いて心地よい陽気。ちょっと眠たくなりそうです。
ここまで来れば、あと笠山を残すだけです。寝たいけどそろそろ出発しましょうかね。
![堂平山のスイセンと笠山](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira31.jpg)
堂平山山頂に咲いていたスイセンと背後に笠山。
堂平山山頂を離れ、パラグライダー専用の芝生の丘の縁をなぞるように登山道は先へ続いていました。芝生の丘を過ぎると新緑の広葉樹の森が広がる緩やかな下り坂で、やがて笠山峠へ降り立ちました。
ここから登り返しになって急な登りが続きます。やがて笠山の肩の部分に到着したら笠山山頂はすぐそこ。森の中にぽっかり空いた小さな空間に出るとそこが山頂でした。
因みに笠山の最高点はこの先にある笠山神社にあります。折角だからそこまで行ってみましょうか。
岩場の痩せ尾根を5分程登ると笠山神社が見えて最高点に立ちました。周りは木々に包まれていて、木々の間からわずかに眼下を拝める程度の展望でした。
これで今回歩くコースの山は全部登りました。下山しましょう。
![新緑の森の中を笠山峠へ向けて下っていきます。](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira32.jpg)
新緑の森の中を笠山峠へ向けて下っていきます。
![心地よい山歩き](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira33.jpg)
笠山峠付近から望んだ笠山。山頂付近がわずかに広葉樹で、あとはスギ・ヒノキに包まれています。
![笠山山頂](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira34.jpg)
笠山山頂は森の中の小さな空間。でも最高点はこの先の笠山神社です。
![笠山最高点に建つ笠山神社](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira35.jpg)
笠山最高点に建つ笠山神社。
![心地よい山歩き](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira36.jpg)
笠山神社の周りはミツバツツジの春色に包まれていました。
![笠山のイワウチワ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira37.jpg)
春の妖精イワウチワ。
新緑の下山道
車を停めてある橋場バス停を目指して、笠山から北に伸びる登山道を歩いていきます。
アセビが覆う痩せ尾根を進むと登山道はだんだんと下り坂になり、辺りをイヌブナやコナラの新緑が占めるようになりました。
それらの木々も無くなると、薄暗いスギ林になり幾つか車道をトラバースして下り続けると小さな集落に降り立ちました。
この集落から車道を1時間程歩き続けて、橋場バス停へ戻ったのは午後1時30分でした。
久しぶりの登山は綺麗な新緑や景色に出会えて大満足だったけど、足は筋肉痛でボロボロ。運動不足過ぎますね・・・。
![笠山のイヌブナ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira38.jpg)
笠山からの下り道も新緑の世界。一際鮮やかな緑色の葉はイヌブナです。
![まだまだ続く下り道](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira39.jpg)
まだまだ続く下り道。
![笠山来た道を振り返って](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira40.jpg)
皆谷という集落に降り立ちました。
![無人のバス停で休憩](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira41.jpg)
あまりにも疲れたので無人のバス停小屋でちょっと休憩。
![松ノ木平展望台へ](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira42.jpg)
途中に松ノ木平展望台というのがあったので寄ってみましょうか。
![心地よい山歩き](https://ryosen.main.jp/wp-content/uploads/2023/04/dodaira43.jpg)
松ノ木平展望台からは歩いて来た山並みを一望できました。