【谷川連峰】初冬の大峰山・吾妻耶山を歩く①

登山

登山した日-2022.8.16

11月も下旬となると、紅葉も散って山々は殺風景な世界になります。登山者はぐっと減って静寂に包まれるこの時期が僕は結構好きです。

今回は群馬県みなかみ町にある大峰山(1254m)・吾妻耶山(1341m)へふらりと行って見ることにしました。

※この登山日記は全2ページあります。

大峰山&吾妻耶山登山地図

※地図内の『+-』ボタンや画面タップで拡大縮小できます。

【コースタイム】

6:30駐車場7:00大峰沼8:25鉄梯子8:45大峰山山頂9:40吾妻耶山山頂10:30一本鳥居10:50大峰沼12:00駐車場着  (計5時間30分)






大峰沼を目指す

日が昇り始めたばかりの午前6時、大峰山登山口へ到着しました。駐車場には車は一台も無く人気はありませんでした。

今日は冬型の天気で日本海側はしぐれ模様。谷川岳方面は雪雲に包まれて何も見えず、谷川岳の南側に位置するここだけかろうじて晴れているような状態でした。

でも何故か雨が降っています。谷川岳で降ってる雪が風でここまで流されているんでしょう。

大峰沼吾妻耶山登山口

登山口のゲートを抜けると緩やかな林道歩きで、まず最初に目指す大峰沼までは片道2~30分程度の道のり。

大峰沼吾妻耶山登り始め

踏みしめる落ち葉はしっとりとしてして、濡れたスポンジのように柔らかく歩いていて気持ちいい。

辺りに漂う湿った腐葉土のツンとした香りは、ほんのりと松ヤニの香りも混じって不快じゃない。むしろ気持ちが落ち着く香りです。

大峰沼吾妻耶山落ち葉の道

神秘的な大峰沼

歩き始めて30分もしないうちに大峰沼の畔にある『大峰沼キャンプ場』に到着しました。沼と森に包まれた居心地の良いキャンプ場なんだけど、何年か前に閉鎖してしまい現在は利用不可です。

大峰沼キャンプ場

キャンプ場の目の前は大峰沼。こういう美しい景色の中で一日中ぼーっと過ごしていたいですね。

大峰沼キャンプ場から大峰沼を望む

すっかり色あせた大峰沼は、生き物の声は皆無に等しいくらい静かでなんだか寂しいですな・・・。

数年前にここを訪れた事があって、その時はカエルやらセミの声やらで賑やかだったのを知っているから余計にそう思うのです。

大峰沼キャンプ場から大峰沼

まわりの山々は風でゴウゴウ唸ってるのに、湖畔は風もなく静寂そのもの。

大峰沼

湖畔の縁をなぞるように歩いていきます。

程なくして大峰山方面の登路に出くわします。

大峰山の登り口へ

尾根を歩いて大峰山山頂へ

登道に差し掛かると、緩やかだった今までの歩きから一転して胸を突く急な登り。

大峰山の急登

急な登りはそれほど長く続かなくて、10分ほどで尾根へ立ちました。

尾根筋は冷たい北風が吹き抜けていて、じっとはしていられません。周りの景色も寒々しくて、心まで寒くなります。

大峰山の主稜線へ

すぐ真下にはさっき居た大峰沼が見えます。葉が落ちたこの時期だからこそ見える景色ですね。

ちなみに、尾根筋は基本木々に覆われているので、大峰沼をはっきり見渡せる所はありません。

大峰山主稜線から見た大峰沼

行く手にそびえ立つ大峰山。山頂自体は正面に見える山の奥にあります。

行く手にそびえる大峰山

途中で梯子に差し掛かりました。深くえぐれた谷に掛かる長くて急な梯子は本コース唯一の難所です。ここはゆっくり慎重に。

大峰山のハシゴ場

梯子の難所を越えてまもなく、目の前に電波塔が見えてきました。ここまで来れば大峰山山頂は間近です。

大峰山の電波塔

すっかり枯れ果てた花々を見ると、ああちょっと前まで色鮮やかだったんだろうなぁと思ってしまい切なくなります。

まあこの時期の山なんでこんなのばっかりだから、感傷に浸ってばかりはいられないけど、僕の性格上、こういうのを見つけるたびにそうなってしまんです。

大峰山の枯れた花

電波塔からはゆるやかな車道を歩き続けておよそ5分で大峰山山頂に到着しました。山頂は360度木々に囲まれていて、天気も悪かったから見晴らしはゼロ。

大峰山山頂へ

山頂は車道の途中にあるような感じなので、下手したら気づかずにそのまま通り過ぎてしまうかも。それくらい山頂らしくありません。

大峰山山頂標識

大峰山山頂には長居はしないで休むこと無く吾妻耶山を目指しましました。大峰山山頂を過ぎて下り坂に差し掛かった時に、吾妻耶山が木々の隙間から見えました。

大峰山から吾妻耶山
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登山上信越の山
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稜線の記憶