初夏の八ヶ岳③~地蔵尾根・杣添尾根踏破編

登山

登山した日-2018.6.1~2

地蔵尾根を登る

5:10に行者小屋を後にしました。

地蔵尾根の登山口は小屋の裏手にありました。

登り始めから胸を突く急な登りに苦しみます。

八ヶ岳地蔵尾根を登る

急登の次に待ち構えていたのは梯子や鎖場。

昨日歩いた県界尾根の鎖場と比べると難易度は高くないけれど、勾配のキツさはほぼ互角。

登り始めて間もないのに、身体は暑すぎてもう汗びっしょり。

朝起きた時は寒さでブルブル震えていたのにね。

八ヶ岳地蔵尾根のハシゴ、鎖場

赤岳の山頂がチラリ。

地蔵尾根から望む赤岳

朝日に輝く赤岳と、山頂の肩に立つ赤岳展望荘。

朝日に輝く赤岳と、山頂の肩に立つ赤岳展望荘

地蔵尾根を登り切って主稜線との分岐点(地蔵の頭)に到着しました。

キツイ登りだったけれど、距離が短いのであっと言う間に登ったような感覚です。

ここでひと休憩入れてから、向こうに見える山(二十三夜峰)を目指します。

八ヶ岳地蔵尾根地蔵の頭へ

主稜線歩き

地蔵の頭~二十三夜峰間は険しい山道が続きます。

地蔵の頭~二十三夜峰間

二十三夜峰付近から東側には八ヶ岳の長大な裾野と野辺山高原。

雲海の先に富士山が見えたときは、嬉しさでテンションアップ!

場所や時間に限らず、富士山を見つけると嬉しくなるのはなぜなんだろう?

二十三夜峰付近から東側には八ヶ岳の長大な裾野と野辺山高原

富士山をズームアップ。

富士山をズームアップ

西側を向くと北アルプス。これは槍穂高連峰。まだ雪がいっぱい残っていますね。

八ヶ岳西側を向くと北アルプス。これは槍穂高連峰。まだ雪がいっぱい残っていますね

『大権現』の石碑がある鉾岳へ到着。

『大権現』の石碑がある鉾岳

赤岳を振り返ってみる。

赤岳を振り返ってみる

草地の中からたけのこのようなものがにょきにょきと出て居ますが、なにかのツボミのようです。

八ヶ岳ツクモグサのつぼみ

ツボミの正体は『ツクモグサ』の花。八ヶ岳の稜線を逸早く彩る高山植物です。

ちなみに咲いていたのはこの一輪だけ。もう少し日が高くのぼらないとツボミが開かないみたいです。

八ヶ岳横岳のツクモグサ

三叉峰にて

7:50に杣添尾根の分岐点がる三叉峰(さんしゃほう)へ到着しました。

ここからの展望はとてもいいので、ちょっと居座ることにしました。時間もたっぷりあるしね。

八ヶ岳横岳三叉峰

三叉峰から北側には奥ノ院(2829m)。

因みに今日歩いて来た二十三夜峰や、鉾岳、三叉峰、大権現をまとめて横岳と称し、横岳の最高点が奥ノ院になります。

八ヶ岳三叉峰から奥ノ院

奥ノ院から続々とやって来る登山者。

今日は天気が良いし、週末だからこれからどんどん人が増えてくるだろうなぁ。

八ヶ岳奥ノ院から続々とやって来る登山者

三叉峰から望んだ行者小屋。

周りを深い森で覆われているのがよく見えます。

八ヶ岳三叉峰から望んだ行者小屋

長大な杣添尾根へ

充分八ヶ岳の山頂を堪能したし、そろそろ杣添尾根を下るとしますか。

八ヶ岳杣添尾根

これが杣添尾根。

県界尾根や地蔵尾根と比べると、岩場や鎖場は無いから難易度は低いけれど距離が長いのが特徴です。

ここから杣添尾根の登山口までは下りでおよそ2時間30分。

八ヶ岳杣添尾根全容

杣添尾根を下ってる途中で三叉峰を見上げてみました。

辺りはハイマツの海。

八ヶ岳杣添尾根から三叉峰

剣先のように鋭く尖る赤岳の頂き。

ハイマツ帯から樹林帯に入るとこの景色ともおさらばです。

八ヶ岳杣添尾根から赤岳山頂を見上げる

ハイマツ帯からダケカンバ帯まで高度を下げていくと、ちょっとした残雪をトラバース(横断)。

こけるとそのまま真下まで滑り落ちるのでここは要注意。

八ヶ岳杣添尾根ダケカンバの森の残雪

さらに高度を下げると、シラビソ・コメツガの針葉樹林帯。

一寸先も見えないような深い密林が延々と続きます。

展望も無いし花も無いし見るものが無い単調な歩きが続くので、足を止めず一気に下っていきます。

八ヶ岳杣添尾根シラビソコメツガの針葉樹

2時間かけて杣添尾根の登山口まで下山しました。

ここから今度は八ヶ岳林道を歩いて車を停めてる県界尾根登山口まで歩きます。

時間にしておよそ1時間30分。

八ヶ岳杣添尾根下山

八ヶ岳林道~終点

単調な車道歩きが続く八ヶ岳林道。

周りの新緑が思いの外綺麗。

八ヶ岳林道

ダケカンバやシラカバの新緑が一際鮮やか。

八ヶ岳林道の新緑

無事に県界尾根の駐車場まで戻ってきました。

今回の登山は、寝不足の中の強行登山で踏破出来るかちょっと不安だったけれど、なんとか歩けました。
でもこれからは無理な登山は控えなきゃ・・・と思った山行でした。

八ヶ岳県界尾根の登山口まで戻ってきました
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稜線の記憶