初夏の八ヶ岳①~苦闘の県界尾根編

登山

登山した日-2018.6.1~2

仕事終わりの日、僕はまっすぐ自宅へは帰らず八ヶ岳の野辺山高原へ向けて車を走らせました。
今回は八ヶ岳東側にある県界尾根から赤岳山頂を踏み、西側の行者小屋でテント泊。
翌日は地蔵尾根~杣添尾根経由で戻る1泊2日の行程で挑みました。

この登山記事は全3ページあります。

今回歩いた八ヶ岳のコースと時間

※地図内の『+-』ボタンや画面タップで拡大縮小できます。

【1日目】11:35駐車場出発12:10防火線の頭13:20小天狗15:10大天狗16:50赤岳山頂18:05行者小屋到着 (計6時間35分)

【2日目】5:10行者小屋出発6:20地蔵の頭7:50三叉峰10:50杣添尾根登山口12:30駐車場到着 (計7時間20分)









爽やかな景色広がる『防火線の頭』を行く

野辺山高原から見上げた八ヶ岳連峰。澄んだ空とみずみずしい緑がとても綺麗です!

八ヶ岳県界尾根

県界尾根の登山口駐車場へ到着しました。

車は10台くらい停まれそうな広さ。

八ヶ岳県界尾根駐車場

リュックを背負って、さあ出発です!

徹夜明けの眠気で体調はイマイチだけど、歩いているうちに慣れるでしょう。と楽観的気分で歩いていきます。

八ヶ岳県界尾根出発

序盤は緩やかな登り勾配。周りの新緑やコナシの白い花がとても美しいです!

この綺麗な景色を見てテンションややアップ。

八ヶ岳県界尾根の新緑

登山道の両脇に沿って草原が続きます。

これが防火線で、火事が広がるのを防いでいるわけですね。

八ヶ岳県界尾根防火帯

まず最初のピーク、防火線の頭(1807m)に到着。ここまでは足慣らしといった所です。

八ヶ岳県界尾根防火線の頭

防火線の頭~小天狗

防火線の頭付近から景色は一変

爽やかな景色はどこへやら・・・薄暗い針葉樹の森に変わってしまいました。

展望も無い寂しい森の風景にテンションややダウン。

八ヶ岳県界尾根針葉樹の森

登り勾配もきつくなって疲れてきました。

体調は悪くなってきてだんだん吐き気と眠気が・・・。

やがて清里方面の東山登山道と合流して小天狗山頂に到着。ここは標高2178mです。

八ヶ岳県界尾根小天狗

小天狗~大天狗の緩やかな登り

小天狗から先は惰性で登ってる感じでした。

その時森が開けて目の前に赤岳が姿を見せました!登り始めてやっと景色が開けたからちょっと嬉しい気分。

でもあれっ、いつの間にか空模様が怪しいな・・・。天気大丈夫かな。

八ヶ岳県界尾根小天狗~大天狗

見晴らしがあったのはちょっとだけで、また薄暗い森の中を進みます。

眠気や吐き気はこの辺りで収まって、幾分体調が良くなった感じ。これなら大丈夫そうかな・・・。

と、色褪せた看板を眺めながらちょっとひと休憩。

八ヶ岳県界尾根深い森

どこまでも続く薄暗い森。黙々と歩いて行きます。

八ヶ岳県界尾根薄暗い森

大天狗までやってくると、木々の隙間の先に岩の障壁が姿を見せました。

あれを登り切れば赤岳山頂です。でも標高差はここから約400m!これを今から登らなきゃいけないのか。

ここまでの道のりで、体力が結構限界なんですが・・・。

大天狗の先の岩場八ヶ岳県界尾根

岩場、鎖場、梯子・・・難所を乗り越えて

最初に立ちはだかる岩場。さあ登るぞ!

八ヶ岳県界尾根の鎖場

岩場には鎖がかかっています。手がかり・足がかりが乏しくて登るのに悪戦苦闘。

疲労で手足が思うように動かないんです。

もしここで手足を滑らせたら谷底へ真っ逆さま。恐怖で足がブルブル。ちなみに県界尾根ではここが一番怖かったです。。。

八ヶ岳県界尾根岩場と鎖場

恐怖と疲労に耐えながら、残りの体力を振り絞ってなんとか岩場を登り切りました。

足元から下を除くと奈落の底。

八ヶ岳県界尾根懸崖

見上げる赤岳はガスに煙ったまま。

八ヶ岳県界尾根から赤岳を見上げる

鎖場、梯子、岩場・・・容赦の無い登りの連続。

卒倒しそうなくらいに疲労で息が苦しい、辛い。でも赤岳はもう近いという事を実感します。

あと一息だ、頑張れ!と暗示をかけながら一歩一歩登って行きます。

八ヶ岳県界尾根上部の鎖場

県界尾根を登り切って赤岳山頂に到着。

景色はガスで見えないけどしばらく山頂に居ました。疲れ果てて放心状態だったからです。

時計を見たら17:00前。日が暮れる前に今日の目的地の行者小屋に着かなきゃ。

息が少し落ち着いてから、赤岳山頂を後にして行者小屋へ向かいました。

八ヶ岳県界尾根から赤岳山頂
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登山八ヶ岳連峰
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稜線の記憶