谷川連峰・緑にむせる初夏の三国山~平標山~仙ノ倉山(3)

登山

登山した日-2014.6.15

美しい花々と絶景に巡り会えた三国山~平標山~仙ノ倉山登山日記最終章です!

草原と青空広がる仙ノ倉山

なだらかな草原の起伏が続く仙ノ倉山の稜線は雲の上の別天地で、たおやかな山並みと色とりどりの花々と青い空と白い雲。目に入る全ての光景が最高でした。

幾つかの起伏を越えると仙ノ倉山の頂を間近に捉えます。頂も全山草原に包まれていて、遠くから見た以上に優しい山容をしていました。頂の直下には木道が敷かれていて最後にこれを登っていきます。

最後の木道は見た目に反して結構勾配があって息が切れます。でも頭上から山頂に立つの人の声が聞こえて来るくらい近いから精神的には楽。一気に登り切ると方位盤が建つ大きな広場に出ました。

標高2026m、谷川連峰の最高峰へ立ちました!

なだらかな起伏が続く仙ノ倉山の稜線

なだらかな起伏が続く仙ノ倉山の稜線。

平標山の背後には残雪を抱いてそびえ立つ苗場山。

平標山の背後にそびえ立つ残雪の苗場山。

仙ノ倉山を間近に。あの頂が谷川連峰の最高峰なんです

仙ノ倉山を間近に捉える。山頂まであと少し!

仙ノ倉山最後の登りは木道の急な登りで、その先が山頂。あともう一息

仙ノ倉山最後の登りは木道の急登。キツイけどもう一踏ん張りです。

仙ノ倉山山頂へ到着

仙ノ倉山山頂へ到着しました。ここまで遠かった・・・!

好展望の仙ノ倉山

仙ノ倉山山頂には絶景が用意されていました。

これまで見てきた平標山・苗場山の景色はもちろん何より嬉しかったのは、これまで見えなかった谷川岳~万太郎山といった谷川連峰の主だった山々を拝めた事。カミソリの刃先のような頂が屏風のように連なっていて、とても見応えのある景色でした。

ひとしきり景色を見終わった後は地べたに座って極上の一時を過ごしました。

仙ノ倉山山頂の絶景

仙ノ倉山山頂は360度の絶景。見渡す限り山・山・山。

山頂東側は万太郎山や谷川岳、茂倉岳といった谷川連峰の主峰群が屏風のように連なってます

山頂東側は万太郎山や谷川岳、茂倉岳といった谷川連峰の主峰群が屏風のように連なってます。

山頂西側は平標山と残雪の苗場山の展望

山頂西側は平標山と残雪の苗場山の展望。

喧騒の平標山

景色も堪能したし、そろそろ帰ろうか・・・。という事で来た道を戻ります。

平標山まで戻ると山頂は登山者で溢れ返っていてびっくり。6月に入ってずっと雨だったから、その反動で一気に登山者が押し寄せたに違いありません。ゆっくり出来なさそうだからここはスルーしましょう。

喧騒の平標山を離れて平標山ノ家までの木道を下っていきます。木道の段差で膝を痛めてしまってからペースは乱れて平標山ノ家へ辿り着いた頃には体力は残りわずか。

でもこの先の三角山~三国山間にはキツイ登り返しの連続が待っています。足の痛みに耐えられるかちょっと不安な気持ちを覚えながら前進します。

花咲く平標山の草原

花咲く広い草原の中を平標山目指して戻ります。

アズマシャクナゲと平標山

アズマシャクナゲと平標山。

平標山山頂まで戻ると登山者で一杯

平標山山頂まで戻ると登山者で一杯。

平標山から平標山ノ家へ向けて下山。向こうには大源太山。</span

平標山から平標山ノ家へ向けて下山。向こうには大源太山。

仙ノ倉山を眺めながらの下り

さようなら仙ノ倉山!またいつか登りに来ます!

平標山ノ家の赤い建物

平標山ノ家の赤い建物が見えてきました。

平標山ノ家へ到着

平標山ノ家へ到着。暑いからここでちょっと休憩しましょうか。

熱気と湿気

時間の経過とともに蒸し暑くなってきました。特に樹林帯の中に入るとモワッとしていて止めどなく汗が滴り落ちてきます。

その汗を狙って僕の周りを無数のハエがたかるようになりました。ブヨと違って悪さはしないからマシなんだけど、時々目の中まで入って来ようとするからやっかい。特に三角山前後では何十匹ものハエに纏わり付かれてさながらホラー映画なみの恐ろしさです。

三角山へたどり着くと何人かの登山者が休んでいましたが、この人達にも沢山のハエがたかっていて悲鳴を上げていました。

三角山から南に続く尾根道の先に三国山がそびえ立ち、その間にいくつものアップダウンが待ち構えています。いよいよ最後の難所に突入です。

大源太山を真正面に捉えながら藪の中へ。蒸し暑くてヘロヘロ。

大源太山を真正面に捉えながらの蒸し暑い藪の稜線歩き。

藪の中に咲いていたヨツバシオガマ

藪の中に咲いていたヨツバシオガマ。

振り返れば平標山・仙ノ倉山・エビス大黒ノ頭の峰々が青空の下にそびえたっていました。大源太山を過ぎればこの景色とはお別れ

振り返れば平標山・仙ノ倉山・エビス大黒ノ頭の峰々が青空の下にそびえたっていました。大源太山を過ぎればこの景色とはお別れ。

三角山山頂と登山者

三角山まで戻ってきました。狭い山頂は少しの登山者で一杯になってしまいました。

初夏から夏へ

三角山の下りは大したことはないけど、登り返しになるととたんにペースダウンして足が前に出ません。

登り返しを越えるとまた下ってまた登り返し・・・。これを3回繰り返して三国山山頂直下までやってくると、平標山も仙ノ倉山も遥か遠くに離れていました。ほんの数時間前にあの頂に居たとは思えないほど遠くにです。三国山を越えるとこの景色はもう見えなくなるので、最後に充分目に焼き付けてから三国山を越えていきます。

三国山山頂を迂回するコースへ入り、程なくして木道のある三国山登山道へ合流すればあとはこの木道を下っていけばいいだけ。

段差を降りるたびに走る足の痛みに耐えながら三国峠の神社まで降りました。三国峠から三国トンネル方面へ向かうと深い森に突入します。すると辺りはエゾゼミの大合唱。登りの時には鳥の声しかしなかったのに、今はセミの音だけが森にこだましていました。

そのセミの大合唱は三国トンネルの登山口まで続いていて、谷川連峰はすっかり夏の雰囲気に包まれていました。

戻るに連れて平標山、仙ノ倉山の頂きが大源太山に隠れて見えなくなっていく

戻るに連れて平標山、仙ノ倉山の頂きが大源太山に隠れて見えなくなっていく・・・。

三国山山頂をトラバースして三国山~三国峠の登山道まで戻りました。眼下には国道17号線が見えます

三国山山頂をトラバースして三国山の登山道まで戻りました。眼下には国道17号線が見えます。

三国峠から三国山を振り仰いでみました

三国峠から三国山を振り仰いでみました。

登山口まで下山。すぐ先には国道17号線と三国トンネルがあります

登山口まで下山しました。今回はキツい登山だったけど素晴らしい景色に出会えて大満足の登山でした。

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登山上信越の山
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稜線の記憶