初秋漂う8月の鳥海山・矢島口 祓川コース【後編】

登山

登山した日-2015.8.10

鳥海山祓川コース登山日記の後編です!

雲に包まれて

康新道を半分程登った所から望んだ鳥海山は険しい山肌を見せています。

康新道を半分程登った所から望んだ鳥海山

山頂をズームアップしてみました。左側が七高山(2230m)で右奥が最高峰の新山(2236m)。

七高山と新山をズーム

新山は巨大な溶岩ドーム状のピークで、1800年の噴火の時に出来たそうです。

ドーム状の鳥海山、新山

振り返ると本荘平野と日本海が眼下に広がっていました。

ココまで来ると風がほんのちょっぴり吹き始め、登山口からずっとまとわり付いていたブヨも居なくなったので、初めて登山が”快適”と感じるようになりました。

康新道から本荘平野と日本海を望む

康新道の登りも終盤に差し掛かり、急傾斜のキツイ登りが連続します。

時々綺麗なお花畑と出くわすのに、しんどくて眺める余裕がありません。

康新道上部の急登

登山中青空だった空模様が、なんか怪しくなってきました。

麓から湧き出した雲はどんどん僕の所まで上がってきて、遂に辺り覆うようになりました。せっかく山頂に近づいたのにこれじゃあ展望が見られませんね・・・。

ガスに包まれる

霧の七高山山頂

七高山外輪山の縁が頭上に見えてきました。やがて登山道は祓川コースの登山道と合流して最後の登りに差し掛かります。

滑りやすいガレた斜面なのでゆっくりと登ります。

七高山の外輪山が見えてきました

向こうに七高山山頂が見えてきました。キツかった康新道の登りがもうじき終わります!

七高山は間近

七高山のてっぺんに到着したけどガスに包まれて何も見えません・・・。晴れていれば真正面に新山の巨大な溶岩ドームを拝めるのに残念。

晴れないか待ってみても天気が良くなりそうな気配は無さそうなので、諦めて新山山頂へ向かいます。

七高山山頂

七高山から火口淵を歩いていきます。

七高山を歩く

鳥海山の最高点・新山

七高山の火口壁をいったん下って火口底に降り立ち、新山を登り返します。

ガスが無かったら溶岩ドーム状の新山がすぐ正面に見えるんだけど、やっぱり何も見えず。

新山の登り返し

と思いきや新山に取り付いた途端にガスが晴れてきました。

正面に新山の山頂が見える!今のうちに山頂に立とう!鉛色の大きな岩が累々と積み重なった岩場を急ぎ足で駆け上がります。

鳥海山新山、ガスが晴れる

七高山もガスの中に見え隠れ。

霧に見え隠れする七高山

絶壁の中央に小さく人が立っているのが見えました。あそこが鳥海山の最高点、新山です。

もう少しで到着です、あと一息!

新山山頂までもう少し

新山山頂に立ちました。山頂はとても狭くて10人くらいでいっぱいっぱい。

新山山頂はとても狭いです。

期待した展望は、雲が多くて外輪山の七高山を見渡すのが精一杯。

本来見えるだろう日本海や庄内平野など下界の風景は拝むことが出来ませんでした。

鳥海山、新山からの展望

祓川下山

山頂はとても狭いのに、登山者が続々とやって来るから山頂は常に人で混雑状態。だから山頂に長居出来る雰囲気じゃありません。

新山から100mほど真下に鳥海山大物忌神社と広場があるのでそこまで下り、ここでしばらく休んでから元来た祓川コースの道を戻る事にしました。

鳥海山、大物忌神神社

鳥海山大物忌神社から見上げた新山。

大物忌神社から新山を見上げる

鳥海山大物忌神社の中を抜けて元来た道をもどります。

鳥海山を下山する

七高山の火口壁の登り返し。傾斜が結構キツイ。

七高山火口壁の登り返し

七高山よさようなら!また何時の日かお会いしましょう。

さようなら七高山

七高山山頂から祓川コースを一直線に下っていきます。周りは草付きの急斜面で滑りやすいです。

祓川コースを下る

やがて沢沿いの窪んだ地形の中へ踏み込んでいきます。あちこちに岩が転がる歩くにくい道で、足や膝が痛いです。。。

祓川コースはキツイ道

康新道との合流点まで下ってきました。

康新道の合流点まで下る

雪渓の冷気が湯気となって漂う不思議な光景。

雪渓と湯気

草原からいじけたミヤマナラやブナの灌木地帯に変わって間もなくすると、眼下に竜ヶ原湿原と祓川ヒュッテの建物が見えてきました。

もうすぐ下山

最後は竜ヶ原湿原を歩いて無事登山終了。祓川の駐車場まで戻ると、鳥海山は完全に雲に包まれて完全に見えなくなりました。

鳥海山登山完了
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